地名がつかない珍しい大学 電気通信大学
電気通信大学とは、東京都調布市にある日本の国立大学です。
1918年に創設された社団法人電信協会管理無線電信講習所が起源となっています。
>>国立大学法人電気通信大学
2004年度から国立大学法人となり現在の学校のスタイルになっています。
地名がつかないことでどこにあるのか、国立なのか私立なのかといったことがわからないという意見もありますが、これにはきちんと意味があります。
このように地名のつかない大学名にすることによって、日本全国に開かれた大学を造るという建学精神を表現しているのです。
実際、このような地名が入らない国立大学はこの電気通信大学だけです。
学部名も元々は電気通信学部というものであり、これは日本で唯一のものでした。
しかし、今では名称が変更され情報理工学部となっています。
この名称も珍しく国内には4校しかありません。
高度な専門知識を学べる
名前から電気や通信事業に精通する学校であることはイメージできるもののその具体的な内容はあまり理解されていません。
しかし、充実した教育研究環境によって学べる内容は高度なものであり、とても高い就職率を誇っています。
学校での授業内容は電気分野通信分野のみではありません。
実際には電気や情報、通信といった要素を学びつつそこから派生させて材料科学や生命科学、光化学、エレクトロニクス、ロボティクス、機械工学、メディアといった理工学の基礎から応用まで多岐に渡った内容を学ぶことができますし、それらについての研究が進められています。
学ぶ内容の特性から演習や実験といった体得型の授業がとても多いです。
そのため、現場密着型の知識やノウハウを身につけることができ、社会に出た時に実践的な知識を学ぶことができます。
大学の中でも積極的なキャリア教育や交換留学も行われています。
これも大学内で社会に出るために必要な知識を実践的に学ぶ機会となっており、層の厚い教育が施されているのです。
学内での高速ネットワーク環境や最新鋭の図書館といった施設も充実しています。
そのため勉強するにはとても環境の整っている大学です。
特徴的な学問「楽学」
楽学というのは、学習、創造、仕事などを楽しむ能力のことを意味します。
大学を卒業したら多くの人がものづくりに携わっていきます。
ものを作る際の楽しみを知ること、そして作り上げた達成感を味わうことがこの楽学には含まれており、それを実践するためのプログラムが豊富です。
大学生のうちから様々なプロジェクトに携わり、技術を磨くだけでなく創造性も養っていきます。
このような恵まれた環境がある大学というのは滅多にありません。
キャンパスも分散せずに一つの場所に集まっているので、先輩も後輩も切磋琢磨できる環境であることも特徴です。